ゴクウと言えばハリウッド? [アニメ]
アニメの主人公で名前は『ゴクウ』と言えば、今ハリウッドで実写映画撮影中の超人気TVアニメ『ドラゴンボール』を思い浮かべると思いますが、 実はもう一つ『ゴクウ』という主人公の作品があるのをご存知ですか?
それは、1987年からスコラの漫画雑誌コミックバーガーに連載された寺沢武一原作作品を1989年に川尻善昭監督、マッドハウスが制作したOVAで、左に神の目を持つ男『MIDNIGHT EYE ゴクウ』 のことです。
※ 寺沢武一と言えば、最近『コブラ』が(漫画生誕30年記念で)再びアニメ化されることになったようですね。
さて、『MIDNIGHT EYE ゴクウ』は、当時OVA界で最高のクオリティの作品『妖獣都市』('87)、『魔界都市<新宿>』('88)を世に送り出し、今なおファンの多い川尻善昭監督&マッドハウスという最強スタッフによる作品です。
寺沢作品というと『コブラ』(出崎統監督)のアニメのイメージが強いのですが、『MIDNIGHT EYE ゴクウ』はこれとは対照的な仕上がりの作品です。止め絵と顔UPの出崎に対して、流れるようなアクションの川尻といったところでしょうか(笑)。
Goku Midnight Eye - Blackest Eyes AMV
しかしながらこの作品、現時点でDVD化されていないのと、ビデオ・LDはすでに廃版なので、なかなかお目にかかる事が出来ない幻の名作です。
何故今までDVD化されなかったのか疑問ですが、ここに来てようやくの初DVD化です。
※ちなみにこの『MIDNIGHT EYE ゴクウ』、林海象監督(「私立探偵 濱マイク」シリーズ)によって実写映画化が決定しています。
さて、これを機会に川尻善昭の80年代のOVAの傑作『妖獣都市』『魔界都市<新宿>』もご覧いただくとその魅力にハマるかも(笑)
妖獣都市
魔界都市<新宿>
※蛇足ですが映画『JM/ジョニー・ネモニック』ではこの『魔界都市<新宿>』の魔導師レヴィ-・ラーのシーンが、映画冒頭北京で、記憶屋(クーリエ)ジョニーが仕事の依頼を受けるために訪れたホテルの依頼主達が宿泊している部屋のTVで流れています。そして次のヤクザの襲撃シーンでは効果的にアニメのカットがインサートされています。
さて、ちょうどGOODタイミングで、こちらの2作品も『川尻善昭 SPECIAL DVD-BOX』として、まとめて収録したものがまもなく発売されるようです。
何故だか今、川尻善昭が熱い!ようです(笑)。
ちなみに『妖獣都市』は『Wicked City』というタイトルで世界中でヒットし、香港では香港のスピルバーグことツイ・ハークによって92年に『妖獣都市~香港魔界篇~』として実写映画化もされました。
根強い人気の『Wicked City』はハリウッドのリメイク版化も決定し、08年現在、映画『スポーン』の監督Mark A.Z. Dippé(マーク・ディッペ)で現在企画進行中のようです。
▼『妖獣都市』ハリウッド映画化のソース
ULTIMO SPALPEEN: アニメエキスポ開幕――ハリウッド実写版「妖獣都市」情報
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